top of page
LIFE ロゴ 黒.png

#17『仕事のハナシシリーズ 開幕』
──伝える→伝わる仕組みの開発

さて、これから『仕事のハナシシリーズ』がスタートするが、このシリーズはLIFE PROJECT(町起こし団体)としての立場ではなく、Neuf Production(お仕事)の立場からガンガン話していく内容になるだろう。難しい言葉も多くはなるけど、『伝える→伝わる仕組み』という考え方の本質を届け、実践するパートナーがまた新たに誕生することを目指して執筆していこうと思う。


勝負は、始まる前から決まっている。

どんなによいサービスでも、どんなに熱い想いがあっても──“伝わらない設計”のまま世に出た瞬間、すでに『負け』が見えている。いいモノを持っているのに、うまくいかない。伝えたいのに、届かない。動いてほしいのに、動かない。それは、内容やセンスといった小手先の問題じゃない。はっきり言うと、『設計の問題』だ。


トータルクリエイティブは「伝え方設計」の技術

明らかに勝ち目のない町起こし活動であっても、難しいお仕事であっても、成果と呼べる結果を出してきたからこそ、ここに自分の言葉を執筆している。小手先の手段として、ポスターをつくる。Webをつくる。動画をつくる。芯すらもない状態で、これらそれぞれの“点”をただつくるだけでは、まったく意味がない。芯がなくてバラバラのメッセージ。ビジュアル、トーン。それじゃ絶対に人の心は動かない。必要なのは、“どうすれば伝わるのか”というストーリー設計そのものだ。「何をつくるか」じゃなくて、「誰に、どう動いてほしいのか」から始める。それを最後まで一貫して形にして、最適解を出す。それが、Neuf productionの掲げるトータルクリエイティブという考え方だ。


「伝わる」には、絶対条件がある

人が行動を起こすためには、必ず仕掛けが必要だ。感情、習慣、損得、期待、焦燥。どのスイッチを、どのタイミングで押すか。これはもう、デザインや映像のセンスだけでは読み解けるほど簡単なことじゃない。行動経済学マーケティング心理学の視点が必要不可決。そしてそこに、「動画」という“時間をデザインできるツール”が加わることで、人の感情に火をつけ、人を動かす力が飛躍的に高まるという緻密な方程式を使いこなしていくワケだ。

「人は感情に訴えるストーリーに触れると、行動転換率(コンバージョン率)が最大22倍になる」[MITの研究報告]
「動画コンテンツはテキストと比較して記憶定着率が2倍以上」になるというデータもある。[HubSpotの調査]

こういった根拠があってこそ映像は、情報伝達ではなく“情動伝達”のために使うべきであって、「なんとなく伝える」ではなく、「どうすれば心が動くのか」から逆算して組み立てる。それが、『伝わる仕事』の絶対条件なのだ。


“伝わる仕組みの開発”

SNS用の画像だけ欲しい。動画を1本だけ撮ってほしい。Webサイトだけ、かっこよくしてほしい。もちろん、部分的な依頼も受ける。でもそれじゃ根本的な解決になっていない。僕たちが手掛けなきゃいけないのは、バズるだとかじゃなくて、成果につながるための『構造を作ること』。なぜ伝わらないのか、どこで止まっているのか。その構造を見抜き、仕組みを再構築する。Neuf productionは、感覚的な話で物事を進めない。クリエイティブの本質を突き、人が動く圧倒的な成果を生み出し、市場の中で独立したポジションを取りに行く。


このシリーズについて

この「仕事のハナシ」シリーズでは、トータルクリエイティブという考え方を軸として、

#1『伝わらない理由』── 行動経済学のアプローチ
#2『伝える力の正体 』──人が動く設計図の作り方
#3『人が動く映像の力』〜見せかけじゃない、伝わる映像〜
#4『心を動かし、行動を促す』──「しかけ」と「しかた」の話
#5『心を動かす、という企て』── 考察する、広告の秘密

などについて、どんどん掘り下げていく。いいモノを、正しく、深く、届けたい人へ。誰かの心を、本気で動かしたい人へ。この連載が、「伝える仕事」に本気で向き合う人の“設計図”になることを願って。


次回予告

#1『伝わらない理由』── 行動経済学のアプローチ


Neuf Production 平山了将(お仕事モード)

『“伝わる仕組み”へ最初の一歩』
──本音を紐解くシステム開発

『“伝わる仕組み”へ最初の一歩』
──本音を紐解くシステム開発

『月一限定古民家開放 Relab』
──名前のない実験が、はじまる。

『月一限定古民家開放 Relab』
──名前のない実験が、はじまる。

#22『全部、逆だった。』
──先に、ファンをつくる話

#22『全部、逆だった。』
──先に、ファンをつくる話

#21『AI時代に“人間の仕事”は必要か?』
――”AIで人はいらない”論

#21『AI時代に“人間の仕事”は必要か?』
――”AIで人はいらない”論

#20『Airbnbが再定義する空き家』
――春野町で始まるRelabという試み

#20『Airbnbが再定義する空き家』
――春野町で始まるRelabという試み

#19「ジャンルを超えた先にある答え」
――“交差点”が、これからの社会課題解決論

#19「ジャンルを超えた先にある答え」
――“交差点”が、これからの社会課題解決論

#18『町起こし物語第4章』
── 制作開始!

#18『町起こし物語第4章』
── 制作開始!

#17『仕事のハナシシリーズ 開幕』
──伝える→伝わる仕組みの開発

#17『仕事のハナシシリーズ 開幕』
──伝える→伝わる仕組みの開発

#16 『まんま写真展の舞台裏』
──熱狂を生み出す仕掛けのハナシ

#16 『まんま写真展の舞台裏』
──熱狂を生み出す仕掛けのハナシ

#15 『スマホの次に来る世界』
―AI/VRでは届かない“人間の本能”の話

#15 『スマホの次に来る世界』
―AI/VRでは届かない“人間の本能”の話

#14『前例をなぞるか、革命を起こすか』
〜「誰かの正解」を真似る時代の終焉〜

#14『前例をなぞるか、革命を起こすか』
〜「誰かの正解」を真似る時代の終焉〜

#13「作って、で、どーすんの?」
——その先を描けない“ものづくり”

#13「作って、で、どーすんの?」
——その先を描けない“ものづくり”

#12『旅するように、町をつくる』
ーMISSON VISION VALUE

#12『旅するように、町をつくる』
ーMISSON VISION VALUE

#11『俺は全部、こいつでやってきた。』
ーMacBook Pro

#11『俺は全部、こいつでやってきた。』
ーMacBook Pro

#10 『点じゃない、線を描け。』
—トータルクリエイティブという名の別解

#10 『点じゃない、線を描け。』
—トータルクリエイティブという名の別解

#9 『プロダクトアウトで突き抜ける』
― LIFE PROJECT“ゼロイチ”の挑戦 ―

#9 『プロダクトアウトで突き抜ける』
― LIFE PROJECT“ゼロイチ”の挑戦 ―

#8 『Listen Reading』
──音が交わる、ちょっと粋な読書体験

#8 『Listen Reading』
──音が交わる、ちょっと粋な読書体験

#7『この物語を、映画にする。本気で。』
—”地域IP”という視点から見える未来

#7『この物語を、映画にする。本気で。』
—”地域IP”という視点から見える未来

#6「伝える」より「残す」
——SNSから公式HPへ

#6「伝える」より「残す」
——SNSから公式HPへ

#5『選ばれる理由を作る』
——スタバ、Apple、Disney、NIKE

#5『選ばれる理由を作る』
——スタバ、Apple、Disney、NIKE

#4『俺の隣には、いつも相棒がいる。』

#4『俺の隣には、いつも相棒がいる。』

#3『問いがズレれば、未来もズレる』
——すべてに必要な“問いのデザイン”

#3『問いがズレれば、未来もズレる』
——すべてに必要な“問いのデザイン”

#2 「クリエイティブの力」
——現代に必要不可欠な理由

#2 「クリエイティブの力」
——現代に必要不可欠な理由

#1『物語のないコンテンツは、ただのノイズだ』

#1『物語のないコンテンツは、ただのノイズだ』

bottom of page