#4『俺の隣には、いつも相棒がいる。』

俺は創ることが好きだ。
映像も、写真も、 デザインも、音楽も、服も、なにもかも全部。
こうして言葉を吐き出している今も渇いたタイピングの音が部屋を包んでる。
何かをかたちにするとき、決まって隣には相棒がいる。PC、カメラ、ノート、iPad、ヘッドフォン。でもこれはただの仕事道具じゃない。自分の感覚と一緒に時間を過ごしてきた、無口な相棒たち。
"創作のど真ん中"に座る絶対的王者、Macbook Pro

創るという行為のど真ん中にいるのが、MacBook Proだ。映像を繋ぐときも、写真を整えるときも、レイアウトを組むときも、音を重ねるときだって、どこにいてもこいつを開けば創作が始まる。
まるでドラえもんのポケットから出てきた道具箱のようでいて、実際はアトリエそのものみたいな存在だ。一番触れてきた分、少しずつ角が丸くなって、ボディには擦り傷も出来て、キーの表面は少しだけツヤが出てきた。知らない間に背面のボルトが一本抜けちゃってたりもすれば、たまにWとTとSのキーボードが勝手に連打されちゃったりすることだってある。でもそれがいい。ご機嫌斜めな感じが可愛いとさえ思ってしまっている。と、まぁ冗談はさておき、いつだってここから創作のすべてが始まるのだ。
いつもポケットの中にいる相棒、rx100

打ち合わせの帰り道、なんだか夕方の光がいい感じで差していたりすると、ポケットからRX100(普段使いするコンデジカメラの相棒)を取り出して、気が済むまでシャッターを切る。
構えるワケでも、狙うワケでもなく、ただ“その瞬間を撮りたい”という衝動に身を任せて。
このカメラはそれにちゃんと応えてくれる。小さくて、正直で、速くて、ついついポケット に忍ばせて持ち歩いてしまう。
ボディの角の塗装が剥げて、小さいなりに戦ってきた歴史が刻まれてるところもやっぱりなんかかわいい。今日目の前で起きた、「なんかいい」の瞬間を必ず残してくれる相棒。
聴覚だけが劇場になる、air pods MAX

音楽は、移動中の必需品。
人の多い街中でも、車の中でも、ヘッドフォンをつけると急に自分だけの空間がブンっと立ち上がる。外からの音を少しだけ遮断して、自分の中にある音に耳を澄ます。
夕暮れ時の河川敷で車を転がしながら、突然流れた「真夏の果実」は、まるで映画の主人公にでもなった気がしたっけな。
THEアナログの頂点

どこにいても欠かせないのがレザーバインダー(ノート)とスタジオペン。
思いついた言葉や構図、断片的なセリフや、まだ名前のない感情。全部ここにメモしていく。
スマホのメモも使うけど、紙に書くほうが“考えている手応え”があるのと、明らかに頭が整理されるのがわかる。掛け算の始まっていない、暴れまくって手に負えないアイデアをこいつに全部吐き出してる感じ。何冊もためして使ってきたけど、気づけばこいつに必ず戻ってくる。
勝手にスタジオペンと呼んでいるこいつは、インクを補充しなきゃいけない面倒なヤツではあるけれど、ボールペンのタッチでは見えてこない線が現れてきて、心がいつも踊ってる、一人で。
