#9 『プロダクトアウトで突き抜ける』
― LIFE PROJECT“ゼロイチ”の挑戦 ―

音楽を聴きながら読書をお楽しみください
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プロダクトアウトで突き抜ける
― LIFE PROJECT“ゼロイチ”の挑戦 ―
誰にも頼まれてないことばかりやってきた。

こんな展示があったら、きっと誰かの記憶に残るんじゃないかとか、誰も泊まりに来ないような古民家に面白い価値を生み出すことで、ほんの少し景色が変わるんじゃないかとか、浜松のアーティストが集まって、空き倉庫でお祭りをやったらすごいことになるんじゃないかとか。
そういう妄想(創造)ばかりがいっつも先にあって、「それ、儲かるの?」とか「ニーズあるの?」って鼻で笑われるのにもすっかり慣れちまった。そういうのって、やったことがない人ほどすぐ言ってくるもんだから仕方がないと思ってる。でも机の上で出せる正論ってのは、まじで現場で全然役に立たない。きっと、ゼロから何かを立ち上げる経験がないと、“何もない場所で手を動かすことの意味”は絶対にわからないんだろう。
だから僕たちは、それでもやってみた。ニーズがあるかどうかなんて、あとで知ればいい。ニーズがないなら、作っちゃえばいいじゃんってね。

春野町は、声にならない町だ。
「こうしてほしい」とか「これが足りない」とか、誰かが明確に教えてくれるわけじゃない。それでも、歩いていると感じる。この町には、まだ終わっていない物語があるって。もう一度ページをめくれば、きっと続きが書けるんじゃないかって。
僕たちは、マーケティングのプロでもないし、まちづくりの専門家でもない。
でも、創ることはできる。
想像して、形にして、誰かの心を動かすことは、誰よりも やってきた。だからできる。

マーケットインか、プロダクトアウトか
世の中ではよく、「ニーズを見てから動こう」「プロダクトアウトじゃだめだよ」と言われる。たしかに、合理的ではある。そもそもこの2つはどういう考え方なんだろう?
▷ マーケットイン(Market-In)
= 「求められていること」から出発する考え方
