#3『人が動く映像の力』
〜見せかけじゃない伝わる映像〜

『映像』をなぜやりたいのか?『映像』で何を伝えたいのか?ブランド?商品?それとも理念…?

これまでとてつもない量の撮影、編 集をこなしてきたからこそ言えるんだけど、本当に大事なのって「伝えたいことが伝わるか」だ。どれだけ予算をかけ、どんなに見栄え良く仕上げても、中身が嘘っぽかったり、作り込みすぎていたら、見ている人は離れていく。

人は“演出された言葉”や“用意されたセリフ”を本能的に見抜く。そして、本物の想いがこもっていないメッセージに心は動かされない。経営者やビジネスパーソンなら、これを肌感覚で感じているはず。広告や動画に投資しているのに、結果が出にくい、刺さらない…
その根本原因は、映像制作の「作り込みすぎ」にあったりする。本当に人を動かす映像は、嘘のない「本音」でできているからだ。だからこそ台本に頼らず、自然体の“本物”を引き出すことが重要になる。

嘘くさい言葉は、人を動かさない
「ちゃんと伝えるために、ちゃんと撮る」その意識が逆に、人を遠ざけている。照明を当てて、セリフを作って、演出を詰め込んで——その“頑張ってる感”が、リアルを壊してしまう。「この人、言わされてるな」「これ、誰かが仕掛けた演出だな」そんな違和感が少しでも生まれたら、感情はもう絶対に届かない。伝えるどころか、“疑われる映像”になってしまうだろう。

カメラを忘れさせる”仕込み”の技術
だから僕らは、台本なんかは捨てた。俳優のような演技を求めても仕方ないから、「その人のまま」でいてもらう方が明らかにいい素材を取ることができ る。撮影のときは、雑談の延長で構わない。無理に「話してもらう」のではなく、自然な会話の中で本音がにじみ出るように。相場としては、カメラを回して20分くらいを超えると、カメラの存在を忘れて本音が出てくる感じだ。そうやって引き出された言葉は、意図的じゃないから、見る人の心にズドンと届く。言わされた台本のセリフじゃなく、心からの本音だから当たり前だろう。
これがNeuf productionの撮影スタイルであり、一つの武器だ。

台本じゃ届かない。だから“本音”で勝負する
僕らは、機材でも演出でも勝負していない。勝負しているのは、「にじみ出るリアル」を切り取ること。
・この人が本当に伝えたいことは何か?
・この人らしい言葉って何か?
・どうすれば、カメラを忘れてもらえるか?
その“芯”を掘り出せたとき、映像はただのPRを超えて、見る人の心を少しだけ動かす力を持つ。

「伝える」より「伝わる」ものを
SNS用の15秒動画も、YouTube用のドキュメンタリーも、「伝えるため」に撮ってる映像は世の中に溢れている。でも、本当に人が動くのは、「伝えた結果、伝わったもの」だけ。その違いは、実はほんのわずか。でも、その“わずか”にこそ、価値がある。だから僕らは、わざと作り込まない。本音がにじみ出す余白を残す。綺麗なカットじゃなくていい。演出された感動じゃなくていい。ただ、リアルな熱だけが、人を動かす。

「広告」じゃない。ちゃんと伝わる映像を
Neuf productionが届けたいのは、ただのPR動画ではない。誰かの心に残って、ふとしたときに思い出してもらえるような、“伝わる映像の本質”を持ったもので、人が動くきっかけの装置になる。綺麗に撮れるだけで終わらない。 心の奥に触れたとき、初めて映像は、意味を持つ。もしもあなたが今、「ちゃんと伝えたい何か」があるなら、「人を動かすキッカケ」がほしいなら…。あなたの「本当に伝えたいこと」を、僕たちはカタチにする。
次回予告
#4『心を動かし、行動を促す』──「しかけ」と「しかた」の話
Neuf Production 平山了将(お仕事モード)